Extra Program

ここでは全員に課せられるMBAのカリキュラムには含まれない、自主参加型のプログラムとして、

  • 入学前の準備コース
  • 入学後の学外におけるプログラム

を紹介します。

公式ページの情報はこちら: http://kelley.iu.edu/MBA/Academics/GlobalLearning/page38446.html

 

Intensive english Program(IEP)

IEP (Intensive English Program)はインディアナ大学が提供する英語講座です。通年で開講されていますが、MBAコースはJump Startやオリエンテーションが始まる前の6月下旬から8月上旬にかけて開講されます。

1.位置付け

IEPはもともとIUが開講する語学短期留学者向けのカリキュラムで、レベル別に7段階のクラスに分かれ、7週間を基本ユニットに通年で開講されていています。なかでもIEPのMBAコースはMBA進学者を対象としたもので、7週間の特別コースとして6月下旬から8月上旬にかけて開催されています。

2.概観

MBA向けのIEPの内容は通常のIEPと異なり、速読やディスカッション、ディベート、プレゼンテーションなど、MBA講義のスタイルを意識したものとなっています。スケジュール的にはJump Startの前の週までとなっており、無駄がありません。

クラスの構成は2010年の例で言うと、日本人3名、韓国人4名、台湾人1名の計8名でした。

具体的な内容 (2007年)は以下のとおりです。

時間帯 カリキュラム 内容 予習・課題
10:00 日常会話 教室での日常会話 自己紹介から始まり、教室内で英語で話すことに慣れるクラス。ディスカッションやディベートも行われます。英語でJump-Inすることに慣れるためのクラスと言えます。
11:00 なにか なにするの 書いてください

Nativeの英語に触れる機 会はほとんどなく、講師もinternational student慣れしているので、英語自体が急激に上手くなるということはありませんが、英語を話す良い機会だと思います。Presentationのク ラスはMBA Orientation期間中のCase Competitionでも役に立ちました。また、他のアジアMBA学生と緊密な人間関係を構築できるので参加した方が良いと思います。(Class of 2013)


「英語の学習」という意味で は、先生がインターナショナル慣れしてしており、参加学生は基本的に日本人と韓国人という点で、これだけでMBAでのディスカッションに役立つかというと 多少疑問ですが、Bloomington/USAでの生活に慣れ、生活のセットアップをコアの始まる前に終ることができ、ゆっくりと夏のガランとした Bloomingtonを楽しむ、という意味では社費留学生は会社のOKが出るのなら参加して損はないと思います。(Class of 2011)


ネイティブの英語に触れる機会が少なく、英語はそれほど上達しません。蛍も出現する美しい季節にゆっくり生活を立ち上げたい方にお勧めします。 (Class of 2011)


Presentationの授業が最も意味があった。アメリカ式のプレゼンテーションスキルを体験できた。プレゼンはチーム単位で行ったため、MBAでのチームワークのよい準備になった。 また、参加した他のInternational studentsとのコネクションは、MBA生活に入ってからも、とても貴重なものであり、これだけでも参加の価値があると感じた。 (Class of 2009)


普段英語で仕事をしていた人や 帰国子女には必要ないかもしれません。しかしながら、英語での学習環境に徐々に切り替えていくことや、Bloomingtonでの生活に慣れること、また 身の回りのセットアップなども考慮すると、IEP期間は非常に貴重な時間となります。非英語圏のInternational Studentの仲間を作るためにも、参加することをオススメします。特に、社費派遣の方は参加しない理由はありません。(Class of 2009)


全体的にIEP + Jump Startのパックで現地の生活&授業のスタイルに慣れるのは理想的だと思います。特にIEPに参加した学生間のネットワークはとても役立ちます。(Class of 2009)

 

Jump Start

いわゆる短期集中型の 任意参加Pre-MBA プログラムで、基礎知識のばらつきが大きく、差がつきやすい科目でもあるAccounting, Finance, Quantitative & Excel の授業を、オリエンテーションの直前に受講することができます。

内容自体はコアプログラムの最初の 2 週間で触れる内容を3回程度の授業で一通り駆け足で学ぶものなので、既に該当知識を持っていれば受講しなくても特に支障はありません。事前にOnline での診断テストがありますので、理解度に応じて参加の可否を検討することになっています。内容は実務に少しでも関わった経験があれば特に参加の必要はない もので、実際に半数くらいの人は受講していません。ただ、MBAの英語での講義の雰囲気に慣れるという意味では良いプログラムですし、特に上記の科目につ いて全く知識のない生徒はコアで非常に苦労しますので、受講しておいた方がいいのは間違いありません。

なお開催時期はMBAオリエンテーションの直前で、IEPはこの開始時期までに終了するように日程が組まれていますので、全てに参加する場合、IEP→Jump Start→MBAオリエンテーション→MBAコアと徐々に加速していくスケジュールを立てることが可能です。

日本人の場合、例年このスケジュールで7月から生活環境と学習環境を慣らしていくケースが多いと思います。

Finance、 Accounting、Excelの三本立てでしたが、バックグラウンドがなければJump Startへの参加は必須です。バックグランドがあったとしてもNativeの友人を作る良い機会なので参加するメリットはあると思います。(Class of 2013)


教授もコアプログラムを実際に担当している教授になり、学生側もDomesticが参 加してくるため、突然本格的になります。内容的には基本的なことばかりですし、それもコアでもう一度きちんと教えられるのでとくに「取らなければならな い」ということではないかと思うのですが、実際にMBAの授業の雰囲気とアメリカ人の英語の表現とスピード(加えて私の場合は自分の聞き取れなさ)を体験 するいい機会になると思います。こちらは私費の人も含めておすすめします。 (Class of 2011)


助走期間として最適なプログラムです。特に、帰国子女でない方、ファイナンスとアカウンティングのバックグラウンドの無い方は参加必須と思われます。ネイ ティブも含め多くの学生が参加しますので、友人を作る良い機会です。 (Class of 2011)


私はIEPには行かず、このJump Startからブルーミントン生活が始まりました。履修した科目はエクセルの上級コース、およびアカウンティングの2科目です。双方とも結局はコアでカ バーするので、参加できなくても学業上は全く問題ないとおもいますが、生徒が全員これからの同級生なので、ネットワーク目的で参加をお勧めします。宿題等 もないため、ディナーやその後に飲みにいくなど友達作りにはいい機会です。 (Class of 2011)


MBAプログラムによっては語学サマースクールやJump StartのようなPre-MBAクラスを設置していないところがあり、アメリカでの生活セットアップをしながら他校のサマースクールに参加し、その後で 進学先へ移動することには、かなりの負荷が想定されます。新しい環境でのスムーズなセットアップをご希望のみなさんにとっては、この点はKelleyの長 所と言えます。(Class of 2009)

 

Summer Exchange (夏期交換留学)

夏期休暇の使い方は、インターンや帰省、旅行などそれぞれですが、社費派遣などの事情によりサマーインターンをしない方には、海外の提携校のSummer Programへ参加するという選択肢があります。最大6単位までをKelleyの卒業単位に振り替え可能です。以下にプログラムの一部を紹介します。

Vienna University of Economics and Business Administration

( Wirtschaftsuniversität Wien )

International Summer University

本プログラムはオーストリアの Wirtschaftsuniversität Wien (Vienna University of Economics and Business Administration ウィーン経済大学) において開催されるサマースクールで、7 月と8月の2回、各3週間ずつ開催されます。欧州・北米・アジア等から各回約 30 名の学生 (MBA生合計) が約3 週間に渡るプログラムに参加することを通して、学業のみならず国際的な感覚を醸成することを目的としています。

2008年の内容は、7月プログラムはInternational Marketing, International Finance, Strategic Cost Managementの3科目、8月プログラムはInternational Marketing, International Securitization Markets and the US Subprime Crisis, Intensive International Business Topicsの3科目でした。選択制ではなく、各回に決められた講義を受講します。講義は全て英語で、時間外にドイツ語初級クラスの授業が無料で開講されており、また毎日のようにSocialイベントが計画されています。

 

<参加者の声>

量・質ともにイージーでした。Global Marketing、Global HRM、Global Finance (International Project Finance)を学びました。学生は、欧州、北米、アジア、中東、南米とダイバーシティーに富んでいます。ウィーンの街は見所たくさんなので、ご家族の いる方には特にお勧めします。週末はチェコ、スロバキア、ハンガリーなど隣国に電車旅行しました。 (Class of 2011)

Coreと春のElectiveを潜り抜けたKelley生にとっては講義でのTakeawaysはさ ほど多くはありませんが、チーム単位で課せられる宿題が多く、その分友人の輪も広がりました。学生の半数は中東欧からの参加でした。またウィーンの繁華街 まで、学校からも寮からも地下鉄で10分ほどの距離にあるので、観光面ではウィーンの街を満喫できます。残念ながら7〜8月はシーズンオフのためオペラや クラシックコンサートを楽しむことはできませんが、暑くもなく寒くもないこの時期は街の散策にはベストシーズンだと思います。(Class of 2009)

Copenhagen Business School (CBS) International Summer University Program

 

本プログラムはデンマークの コペンハーゲンビジネススクールにおいて開催されるサマースクールです。欧州・北米・南米・アジア・アフリカ・オセアニア等から約 200 名の学生 (学部生・大学院生合計) と同大学の学生約800 人が約 6 週間に亘るプログラムに参加します。

参加者は選択科目の中から 2 科目を選択することになっており、Kelley の単位として 8 単位が認められます。講義は全て英語です。大学院レベルの選択科目は、ストラテジー、マーケティング、インターナショナルビジネス、ファイナンス等の分野から選択できます。

<参加者の声>

2008年度は24科目の中から授業を2つ選択でき、私はInternational ManagementとOrganizational Behaviorを履修しました。教授はそれぞれアメリカ人・オーストラリア人で、生徒はどちらのクラスも約半数がデンマーク人。その次に多いのがヨー ロッパ人でした。アメリカから来ている大学院生は少数で (アメリカ人の学部生は沢山いました)、Kelleyでは味わえない別のDiversityを体験できました。プログラム中の課題の量は適度で(選択した 授業にもよると思いますが) 、平日に頑張れば週末はDenmarkを初めとして各地を楽しむ時間をとることが出来き、充実した夏を過ごすことが出来ました(6週間の間にOslo, NorwayやBerlin, Germanyに行くオプショナルツアーもあり)。(Class of 2009)


私はマーケティング(Strategic Brand Management) とオペレーション(Global value chains and networks) の授業を取りましたが、どちらも生徒の大半はデンマーク人で、ケース等の題材も地元デンマークやヨーロッパの企業がほとんどだったので、しばしCBSの学 生になったような気分でした。また、バーベキュー、市内観光、パーティといった Social Program も充実しており、こちらでは世界各国の学生 (大半は学部生でしたが) と交流することができました。 (Class of 2006) 

WHU-KOBLENZSummer Course

 

5 月にドイツの WHU で、The Changing Environment for International Business in Europe …… というテーマで行われる 2 週間のプログラムです。

アメリカのビジネススクールではミクロもマクロも講義はアメリカを中心として展開されるため、ドイツ人やスロバキア人の教授による講義は大変新鮮に感じられます。 ECB や Bayer への訪問も本プログラムならではのものです。

また、アメリカやイギリスの他トップスクールの学生たちとネットワークを築く良い機会にもなります。なお、講義は英語で、主な内容は下記の通りです。(Class of 2004)

  • Trade Integration European
  • Monetary Union
  • European Competition Policies ( 独禁法など)
  • 中欧、東欧諸国の民営化プロセスと多国籍企業の進出
  • ドイツ企業のコーポレートガバナンス ヨーロッパと米国との税制、年金制度、金融市場の違い
University of CologneCologne Intensive Summer Program

 

2003 年から開設されたドイツのケルン大学での 4 週間のサマープログラムです。授業はすべて英語で行われ、アメリカ、カナダ、インド、中国といった各国のMBA学生が参加します。ヨーロッパ諸国の学生は おらず、1科目(ファイナンス) のみケルン大学の大学院生と一緒に学びます。

Strategic Marketing Simulation

The Euro and European Economic Policies

Business Project

Corporate Finance

Project Management

 

<参加者の声>

半ば夏休みのつもりでいったのですが授業は9時から18時まで月曜から金曜ではいっていて、おもったより勉強できました(させられました?)。特に良かっ たのはEUや通貨ユーロの歴史について、より深く学べたことです。また、ドイツでのワールドカップ観戦は盛り上がりました。 (Class of 2011)


量・質ともにハードでした。特に欧州金融政策(マクロ経済)の授業はアメリカでは学べない秀逸な内容でした。欧州委員会(ベルギー)、欧州中央銀行(フラ ンクフルト)、ドイツテレコム(ボン)への訪問や、ルフトハンザ航空へのコンサルプロジェクトもあり、内容盛り沢山。ケルンの街は栄えており、ショッピン グやナイトライフも楽しめます。週末はドイツ国内の他都市やオランダ・アムステルダムなどに小旅行しました。 (Class of 2011)


2008 年度の受講期間は6月2日より6月27日まで。簡単なレクチャーの後に、チームに分かれて課題に取り組み、ドイツの大手企業に向けてプレゼンテーションを 行う形式が多いです。Kelley1年目でインプットしてきたことを、総合的にアウトプットできるとても良い機会でした。また、ドイツ人教授・企業から学 ぶことにより、実務的な米国スタンダードと異なる理論的なアプローチが学べます。(Class of 2009)

 

Exchange Program(交換留学)

欧州、南米、アフリカ、オーストラリア及びアジアの提携ビジネススクールとの間での交換留学制度です。

期間は基本的には 1 semester で、最後の学期に交換留学に出る生徒がほとんどです。International Studentでアメリカでの就職を希望する場合は、就労ビザ取得の関係上通常の5月ではなく3月に卒業を前倒しする必要があるため、アメリカでの就職を決定した場合は参加することが現実的に不可能です。

提携先の大学は2008年現在、WHU, Copenhagen, Cologne, South Africa, Barcelona, Bocconi, Nanyang, Melbourne, HKUST, HEC, Warwick, Wien, Getulio Vargas, Louvain, PUC, St. Gallen, Manchester の各ビジネススクールとなっています。

 

Washinton Campus Program

全米 17校の ビジネススクールのコンソーシアムであるワシントンキャンパスの “Inside Washington: The Public Policy Process for MBA Students ” という 1 週間 3 単位のプログラムです。 毎年 4 回 (1 月、3 月、5 月、6 月) 開催され、米国の政治システムについて学びます(なお、Kelleyからは通常5 月及び1 月のセッションのみ学生を派遣) 。 講師陣は、ハーバード大ケネディスクールの教授、現役の上院議員、コンサルタント、FRBのエコノミスト、ロビイスト、圧力団体、政治雑誌の論説委員、など幅広い立場の人々から構成されています。 プログラムの中で商務省、FRB 、議会庁舎、世界銀行に訪問する機会もあります。 下記はその内容の一部です。

“The executive office of the president and the organization of the white house Legislative Decision-Making in Washington Federal regulation: Structure, Process & Economics Understanding the role of the department of commerce and its relationship to business Monetary policy and the role of the FED Globalization and U.S. trade policy The role of lobbyists and interest groups in the public policy process The role of political journals and new media in the public policy process.”

大部分のスピーカーは分かりやすい英語でおもしろおかしく話してくれますので、アメリカ政治と現在の社会情勢の知識が多少あれば、講義を理解するのは難しくはないと思います。内容的には、様々なスピーカーによるそれぞれの視点の話しなのにかかわらず、最終的にはアメリカ政治についてある程度体系的な理解が得られるように工夫されています。広く浅くですが、卒業後米国内で仕事をする際に有用な知識が得られたと思います。しかし、約一週間朝から晩まで缶詰なので、毎日講義に集中するのは大変でした。テストは授業の内容全般の理解を試す記述形式の試験で、 3 時間書きっぱなしだったので、これまた疲れました。(Class of 2006)


月曜から金曜の朝8時から夜19時までみっちり授業(主に講演)があるので、英語漬けの一週間となりました。上述のとおり、スピーカーは米国の上院議員からロビイスト、一般企業で政府との窓口をしている方まで多岐に渡りました。政治の世界で生きている方ばかりで、どのスピーカーも聴衆を飽きさせないようなエネルギッシュな講演をしてくれたため、全ての講演を興味深く聞くことができました。

事前課題として、米国の政治の仕組み等に関する読み物があり、基礎的なことは頭に入っていたため、概要は分かりましたが、州レベルでの規制、過去の大統領の政策等に話が及ぶと理解できないこともありました。しかし、エネルギー問題やサイバーセキュリティ等、オバマ政権における目玉のトピックについての講演もあり、アメリカ人の課題意識に触れることができたことは大きな収穫だと思います。

また、全米から様々な大学(私の回はミシガン、テキサス等計10校程度)のMBA学生が参加するため、彼らとのネットワークを構築できるというのも大きな魅力だと思います。色々な学校の学生と話をしましたが、いい人達ばかりで、思ったほど学校による違いを感じなかったのが正直な感想です(いわゆるカットス ロートの学校がいなかったかもしれませんが)。最終日にテストがありますが、以前とは異なり選択問題とエッセイ問題の混合でした。テストは留学生にはかなり厳しい内容で、特にエッセイは相当頭を使い、 疲れました。

盛りだくさんの内容でかなり疲れることは必至ですが、アメリカの政策・規制について体系的に学ぶことができたこと、他の学校の学生と人的ネットワークを構築できたことから、非常に有意義なプログラムだったと思います。 (Class of 2013)

 

GLOBASE and KIPs

現在、KelleyにはGLOBASEおよびKIPsという海外プロジェクトが用意されており、希望する生徒が参加しています。なお、これらの海外プロジェクトは年度により行き先や内容の変更も大きいため、ここで記載している内容は参考程度に留め、最新の内容は在校生やMBA officeにお問い合わせ下さい。

GLOBASEは新興国でのハンズオン型コンサルティングプロジェクトで、教室で学んだ知識を実際のビジネスに適用する体験、ビジネスコミュニケーションの困難さの理解および異文化理解にフォーカスしています。現在、年度によるものの4-5個の対象地域(インド、グアテマラ、ガーナ、ベトナム、コロラド州(アメリカ))で各20~30人の1年生が参加しています。クライアントは現地の中小零細企業やNGO/NPOであることが多く、プログラムによっては現地側の政府機関やNGOなど組織と長年の関係を築いているものもあります。1地域あたり5つ程度のクライアントが対象となり、MBA5人のチームでコンサルティングプロジェクトを実施していきます。

1年生の春学期は、対象地域のマクロ経済などに関する授業を受ける傍ら、現地とメール、スカイプ、電話等で連絡を取り合いプロジェクトを進めます。春休み期間になると、現地を訪問しface-to-faceでコミュニケーションを取りながら1週間かけてプロジェクトを完成させていきます。実際には、現地にいってみると思っていたのと前提条件が違った・用意していた資料が役に立たなかった・クライアントを中々エンゲージできない、といった問題が噴出し、夜中まで作業するチームも出てきます。そして、一週間の最後にはクライアントにプレゼンテーションを行う、という流れになります。

KIPsは先進国での企業訪問やマクロ経済を実感を通して理解することにフォーカスしたプロジェクトで、2015年度はヨーロッパを対象として実施しています。教授の人脈を通して様々な企業を訪問し担当者とディスカッションしたり、政府機関等からマクロ経済についてレクチャーを受けるなどしています。

GLOBASE/KIPsのもう一つの大きな特徴が、これらのプログラムが学生と学校の共同作業により企画・運営されているという点です。参加する1年生をインタビュー等で選定したり、クライアントを選定したり、クライアントとコミュニケーションを取ったり、プロジェクトチームのメンターをしたり、と2年生のリードとして参加する場合は、プロジェクトマネジメントについて学ぶ大変良い機会となります。アメリカ人と一緒に3か月以上にわたる中期プロジェクトのマネジメントをやってみたい、という方はぜひ2年生のリーダーシップチームとして参加することをお勧めします(1年生、2年生と最大で2回参加することができます。)

さて、日本人としては初(?)のGlobaseに参加してきましたので、受験生の皆さんにKelleyが最も力をいれているプログラムの一つであるGlobaseについてより理解していただくためにここに私が経験したことをまとめたいと思います。

Globaseというのは簡単にいうと新興国に我々学生がいって、NGOやFamily business, Small businessやMicrofinanceといった分野でコンサルティングを行う内容になっています。今年は、Globaseではインド、グアテマラ、ガーナにいきました。(去年はインド、ペルー、ガーナと3カ国でした)ちなみに私はGlobase Guatemalaに参加しました。大体3年周期で国をかえているみたいです。

まず、入学して間もない10月頃にGlobaseの説明会があり、その後applicationの提出を求められ ます。参加希望者はエッセイを提出し、書類審査後、審査に通過すると、面接を受けそれにパスすると参加が決まります。去年は9割くらいは通ったみたいです が今年はかなり選抜したと聞いています。ちなみにグアテマラに参加する人数は約30名ほどでガーナもインドも少し少なめだがほぼ同じくらいと聞いていま す。

国によってどういうプロジェクトができるのか特徴があります。インドはNGO中心、グアテマラとガーナはFamily businessやSmall business中心といった感じでしょうか。私はFamily businessのバックグラウンドがあることから、Family businessもしくはSmall businessのプロジェクトを手がけたく、また海外進出というゴールがあることからもそれに近いプロジェクトがあればいいなと思っていました。すると ラッキーなことにSmall businessで商品を輸出するというプロジェクトがあったのでそれにapplyし、アピールの甲斐あってかそのプロジェクトにアサインしてもらいまし た。チームメイトはアメリカ人3名、エクアドル1名の計5名で、みんなこのプロジェクトが第一志望だったようです。

この会社は主にグアテマラで竹製品を売っており、アメリカ進出をしたいのでBranding戦略や、 Distributor戦略などをたててほしいとのこと。1月のセメスターがはじまって間もない頃にクライアントが実際にKelleyにきて、土曜日のラ ンチから午後ミーティング、ディナー、翌日の朝食と一緒し、親交を深め、同時に彼らのビジネスについて理解しました。

グアテマラに実際にいくまでに、クライアントとのミーティングやコンサルティングを行うのはもちろんですが、 Globaseにいくにはこのセメスターの前半7週間で授業をとらないといけません。授業ではグアテマラのCountry analysisやグアテマラのビジネスや政治の状況などをLectureとCase discussionベースで扱います。ちなみにこの授業はKelleyのChairpersonであるPhilが担当していました。実際にグアテマラに はDirector of Global Strategy and International InitiativesであるAnaliliaも同行しました。グアテマラは初年度ということもありKelleyもかなり力をいれていたのが伺えます。

ちなみに現地にいくのは春休みで(春休み返上です(笑))、前半1週間でプロジェクトの追い込み、後半1週間は観光(ここからパートナーや彼女を連れてくるアメリカ人も結構いました)というスケジュールになっています。

いよいよ、Final(期末試験)もおわり、グアテマラに向かいます。そこでは実際にクライアントの会社の 一室で毎日朝から夕方まで作業をし、詰めの作業に入りました。ちなみにオフィスの入り口には銃を構えた警備員がいます。周りは危険な地域らしく警備員を雇 わないと車をとられるとか何とか。

現場のマネジャーもしばしば顔をだしてくれ、フィードバックも時折くれながら、私たちのコンサルティングは仕上がっていきました。ランチはクライアントがシェフをわざわざ雇ってくれました。おかげでそれなりのランチを毎日食べられました。そして、初日の夜はクライアントの代表が自宅に招いてくれて、夕食をご馳走してくれました。こちらでは特別な料理であるたこ料理を振舞ってくれ、メインディッシュもはじめてみた調理器具で振舞ってくれ、最高のおもてなしを受けました。

さて、コンサルティングの話に戻ります。私たちは実際に竹製品を展示しているDistributorのところにもつれていってもらいましたのでほんの一部公開します。そして竹製品は手作りです。そして、最終プレゼンの金曜日の前日、クライアントの代表がExecutive summaryをしてほしいとのことで、チームメイトのアメリカ人がExecutive summaryをしたのですがそこで驚きの事実が発覚します。

「この内容だと目新しいことはなく、きわめて普通の内容なので、明日のBoard member(コンサルティングしている会社に出資しているCorporate Office)とのミーティングでプレゼンしてもらうわけにはいかない」

私たちはBoard memberにプレゼンするとは聞いていませんでした。そして何より作り上げてきたものに対してきわめて厳しい評価を下され、ほとんどのメンバーはフラストレーションをかかえることになります。

ただ、私はそれがコンサルティングというものだと思っています(Globaseをとりまとめている2年生のLeadershipや同行したPhil やAnaもそこまで要求が高いのは想定していなかったみたいですが私としては正直MBAでここまでのレベルを要求されてラッキーと思いました)し、クライ アントがいっていることも理解できました。唯一フラストレーションを顕にしなかったアメリカ人もコンサルティング志望でインターンも実際にコンサルティン グで働く予定の人です。実際、彼のその場でのクライアントとのやりとりでその場をうまくおさめたのは見事でした。クライアントの代表と、我々と毎日ミー ティングをしていた現場のマネジャーは二人とも元コンサルタントだったので要求バーが高いのもうなずけます。

クライアントからの厳しいコメントで私たちは発奮しました。文句を言いながらも負けず嫌いを顕にし発奮するアメリカ人、スペイン語の翻訳で私たちと クライアントの架け橋になってくれておりその後もより一層うまく架け橋になろうと努めていたエクアドル人、文句を言いながらも抜群のリサーチセンスをもっ ておりそのセンスに磨きがかかるアメリカ人、表面上フラストレーションはださなくても内心かなり燃えていたアメリカ人。皆、発奮しました。まさにチームが 一つになったのを感じた瞬間でした。

その日は朝の4時まで作業しました。写真はリサーチの様子です(笑)。電源がそこしかなくもうみんな気合です(笑)。他のチームのメンバーからカス タマーセンターみたいといわれる始末(笑)。ちなみにここまでやっていたのは、Globase IndiaやGlobase Ghana含め全Globaseをみても他にはなかったと思います。

そして翌日、私たちはクライアントのオフィスに向かいました。午前中、まずはクライアントがBoard memberに見せる価値があるか判断するため、私たちのプレゼンを確認します。結果、いくつかフィードバックをもらいつつも、私たちはBoard memberの前でプレゼンをすることになりました。Board memberのミーティングまでは数時間しかなかったのですが、フィードバックを元に皆必死でリサーチし、プレゼンを修正し、Board memberの前でのプレゼンを迎えました。このときのチームワークも抜群でした。

場所はグアテマラとは思えない立派なビルでした。私たちはプレゼンを終え、Board memberからも称賛をもらいました。結果としては、私たちのプレゼンで、Corporate officeはクライイアントの会社のアメリカ進出の投資を決意したようです。最後はクラスメイトと全クライアントの前でプレゼンをしました。そこにはAMCHAMもきており、Kelleyのブランドの高さを再認識しました。そしてクライアントとのディナー。グアテマラシティのウェスティンで行われました。グアテマラの代表からは記念の盾をもらいそこには一人一人の名前がかかれていました。Globaseとしてこのような盾をもらったのは今回がはじめてのようです。

最後のクライアントとのディナーでクライアントは一人ひとりにメッセージを送ってくれました。私がもらったことばは下記の通りです。

「あなたにはFamily businessを拡大し継続するという大きなcommitmentがある。それはとても大変なことだと思う。(今まで静かだったあなたが)今日のプレゼ ンテーションでジョークをいっていたのにとても驚いた。私が今まで会った日本人は皆まじめな人ばかりであなたのような日本人にははじめて出会った。 Family businessをglobalizeするにはLatin Americaをはじめとしてさまざまな文化を受け入れること、アメリカの生活に溶け込むこと。もっともっと自分を表現すること。あなたならきっと Family businessを拡大できる。」

私はこのGlobase Guatemalaで非常に多くのことを学びました。将来の家業の海外進出に役立ったのはもちろんなのですが、それ以上に、コンサルティングの難しさ、ビ ジネスの難しさ、チームワークの大切さを更に認識し経験し、チームがひとつになる瞬間も感じ、間違いなくKelleyで最高の思い出になりました。この経 験は一生忘れないと思います。最初はグアテマラにいくことに不安もあったのですが、今は間違いなくいってよかったと思っています。

人の弱みをみつけるのは簡単だけど強みをみつけるのは少し難しいかもしれない。大抵は人の弱みをみつけ批判することが多いと思います。ただ今回は チームメイトがそれぞれの強みを探し、活かそうとしたからチームとしてうまくまとまった気がします。もちろんどのチームメイトにも弱みはありました。でも それを誰も咎めなかった。そして皆が自分のやることを正しく理解していた。だからこそチームとして最高のパフォーマンスがだせたんだと思います。

クライアントに恵まれ、Leadership teamに恵まれ、そしてチームメイトに恵まれ、本当に最高の思い出になりました。後半1週間の観光もとても有意義な時間でLatin Americaを満喫しました。Globaseのメンバーはアメリカ人がほとんどたったのですが、仲のよい友人も増えた気がします。皆さんもKelley にこられたら是非Globaseに参加してみてください。(Class of 2013 Y.T)

 

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